がんばる小企業
アメリカ航空業の戦国時代は、名もない小航空会社にとっては、絶好の機会となりました。
幸運にもこのような機会をつかんだのが、前記のピープル・エクスプレス航空のドナルド・C・バーです。
この風雲児は、ハーバード・ビジネススクールでMBAをとり、14年間ウォールストリートでアナリストとして航空業を勉強し、またテキサス・インターナショナル航空で実務を学んだという、44歳の一見マイホーム型サラリーマン風の男です。
バーは航空業界のこの大きな変動を好機到来とばかりに、1980年にこの会社をつくり、新航空デレギュレーション法のもとで最初の営業許可をとりました。
ルフトハンザから中古のボーイング837を13機購入して、ニューアークーバッファロー間とコロンバスーノーフォーク間の定期航路を開始しました。
初年度は収入3800万ドルでしたが、920万ドルの赤字となりました。
しかし、翌1982年1月には早くも100万人目の旅客を記録し、収入は1億3900万ドル、利益は54万ドルとなりました。
83年には路線はロンドンにまで拡大しました。