手でふれること
わたしの医院では、患者が痛みで泣きながら治療室にはいってくることがよくあります。
そんなとき、わたしの治療はティッシュペーパーをわたして
「どうしたね?痛いときは泣けばいい」
・・・というところからはじまります。
そして、両手をあたまにそっとあてるのです。
たったそれだけのことで、痛みは驚くほど軽くなり、患者はすぐに落ちついてきます。
かえりみられることは少ないですが、手でふれることは天からのすばらしい授けものです。
母親が赤ん坊の看病をしているところを見るといいでしょう。
熱があるひたいにそっと手をあて、胸にやさしく抱き、安心となぐさめで包みこんでいます。
やさしくふれるだけで、泣いている赤ん坊がおとなしくなるのはめずらしいことではありません。